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Project MA【MAマン公式通販】

ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”

定価
¥50,000
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特価
¥50,000
税込み。 配送料はチェックアウト時に計算されます。
あえてテーマを決めずに筆を動かし始めていた。
日々制作する中で、そんな時もたまにある。
自分の筆と思考に身を委ねてみる。すると、突然“見えてくるもの”があって
そこからは、まるで初めからその選択肢が用意されていたかのように
別人格の思考が動き出す。

この子は、いつもより青白い。
その肌の温度が“人の温度とは少し違うほう”へ傾いていくように見えたとき
ふと、過去の自分を重ねていた。
この色が、そっとあの頃の私を引きずり出してきた。

感情は確かにあるのに
その輪郭がどこにも触れず
自分の体温がどこか不在になる時期があった。

生きるために働き
帰って寝て、また動き出す。
気持ちは確かにそこにあるのに
まるで“感情があるふりをする機械”のようだった。
自分の動きを客観的に見つめてしまう日々が続いていた。

だから光を探してみた。
僅かに感じた光は遠い海の向こうにあって
唯一手元にあった紛らわせの光も、まやかしのように消えていった。
こんなにあっけないものなの?
悲劇のヒロインみたいに絶望しながらも
怖いくらいすんなり受け入れてしまった自分もいた。

それでも、かすかに残った希望と
未来の自分を信じるしかなかった、根拠のないスピリチュアルな感覚だけを頼りに生きていた。

スピを大事にしたがる気質は今も変わらない。
でも、あの無機質だった日々は、もう昔の話。

安堵して、不安になり、また光を見る。
今なら、自ら求めに行ける。
行けるのか。行きたい。行くしかない。

今は、欲しい色がある。
作りたい世界があって
どれだけ孤独に籠っていても
周りを見渡せば確かに“色のある光”が、向こうから手を差し伸べてくれることさえある。
手のひらには、しっかりと熱がある。

TSUNOIDは、今のところ「さまざまな解釈を許す余白を持ったAndroid」のキャラクター。
いつか、人とアンドロイドの境界線が
本当に曖昧になる日が来るのだろうか。
人肌も人工皮膚も、光の当たり方ひとつで簡単に見間違えてしまうように。

私たちは、それを恐れるべきなのだろうか。
無機質な時代を経ても、“私の温度”は確かに戻ってきてくれたけれど
この先、人は本物の感情を保ち続けていられるのだろうか。

人の気持ちの葛藤と
体温を守ろうともがくような姿を
青と金が溶け合うこの色のように
冷たさと温かさ、無機と有機
その狭間で確かに息をしているものとして——
今回のルシカから、私は何を感じてほしいのだろう。
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”
ルシカ、フラワーフラワー /  No.21 “Blue Skin, Warm Pulse.青に溶け、浮かぶ。”