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ルシカ、フラワーフラワー / No.6 “チトセバナ(Chitose Bana)”
- 定価
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¥50,000 - 定価
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- 特価
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¥50,000
税込み。
配送料はチェックアウト時に計算されます。
この作品に取り掛かったのは、ちょうど七五三の季節だった。
近所の神社の七五三の幟が風に揺れていて
その清々しい空気が妙に心地よくて、つい近くのケーキ屋さんで
瑞々しいシャインマスカットのタルトを買ってしまった。
今回の企画 A.O.V25 は、25作品を制作する企画。
つまり、25回テーマを選べるということでもある。
それなら普段の私が拾わなさそうな季節行事を
あえてテーマにしてみるのも面白いかもしれない——そう思った。
私は七五三を“経験させてもらった側”だけれど、大人になって改めて考えると
「で、七五三って正確には何の日なんだっけ?」
となって調べてみたり……
A.O.V が、私の頭の辞書にほんの少しだけ厚みをくれた。
近年、いろいろな事情で季節行事の過ごし方も変わってきているけれど
そんな背景とは別に——
私はただわがままに、こういう日本の行事が“そこにあるだけで”安心する。
行事や祭事のときだけ漂う、あの独特の趣ある空気を
これからもずっと感じ続けられたらいいなと思う。
さて、本来ルシカ・フラワーフラワーは“花”が主題だったのに
直球で花のモチーフを描いたのは久しぶり。
七五三といえば、華やかな着物と、花模様で彩られた境内の景色。
私自身も通ってきた景色だし、その空気を思い出しながら
眩しさに酔いそうになりつつ色を置いた。
色にやられるのではなく、イメージにやられる——そんな感覚はよくある。
輪郭が曖昧で、少しぼやけた花は
まだ未完成で、柔らかく、それでいて活力のある色。
子供のあやうさと華やかさ、着物の美しさ——その両方をのせたかった。
瞳は、子供特有の“吸い込まれそうなキラ目”をイメージして
「その顔でこっちをあまり見ないで」と言いたくなるような
どこか澄んだ表情にしてみた。
メインカラーのピンクは、
千歳飴のようなピンクとホワイトを作品カラーとして取り入れ
そこに咲かせた花は、より鮮やかなピンクで彩った。
懐かしいけど、なぜか「また食べたい」とはならなかった千歳飴。
今はミルキータイプやフルーツ味もあるらしい。
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ルシカ、フラワーフラワー / No.6 “チトセバナ(Chitose Bana)”
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